お金を貯めるためには、「いつ」「なにに」「いくら」という目標を意識することと、お金の現在地である現状を把握することが欠かせません。
現在地と目的地がわかれば、「1. 支出を減らす」「2. 収入を増やす」「3. お金を育てる」の3つの方法の中から目的地までの行きかたを考えます。まずは、身近な「1. 支出を減らす」についてです。
お手軽なのに意外と難しい!?
「支出を減らす」
「支出を減らす」と言えば、すぐに節約が思い浮かぶのではないでしょうか。すぐにできる節約には、次のような方法があります。
- ランチをお弁当に変える
- カフェをやめて、水筒を持っていく
- スーパーの見切り品や特売品を買う
- 金券ショップを利用する
- 本やCDは、図書館やレンタルショップを利用する
- 買い物に行く回数を減らす
- 掃除機を使わずに雑巾がけで掃除をする
- 電化製品は使う時だけコンセントをつなぐ
- エアコンではなく、洋服で気温調整する
これらの節約方法は、いつもの行動を別の行動に置き換えたり、頻度を下げたり、我慢したり、という方法で支出を抑えます。
手軽に始められる点がメリットですが、普段から常に意識をして、お金を掛けない分、手間を掛けなければなりません。そのため、「やってみたけれど、続かなかった」という経験をした人も多いのが実情です。
そこで、節約だけでがんばらずに、一度行動したら、見直し効果が長く続く方法も組み合わせてみませんか?
1回頑張ったら、後はラクチンな支出の減らしかた
次に紹介する支出の減らしかたは、調べたり、誰かに聞いたり、手続きが必要だったりします。時間や手間がかかり、大変なこともありますが、一度がんばって手続きをすると、その効果がずっと続きます。がんばった後のごほうび効果が続くのが、固定費の見直しなのです。
- 携帯電話やプロバイダー契約の見直し
- 社会保険を活用した保険の見直し
- 保険料の月払いから年払いへの見直し
- 年会費が必要なクレジットカードやETCカードの見直し
- 家賃が安いところへの引っ越し
- 住宅ローンの借り換えや繰り上げ返済
- 電気、ガスの自由化に伴う供給会社の見直し
なお、よく節約情報に登場する「電気のアンペアを下げる」という方法は、電力会社や地域によって使えない場合があります。たとえば、関東では一般的な方法ですが、実は、関西では使えません。節約情報も自分や住んでいる地域にあったものを実践しましょう。
すぐにできる代わりに継続が必要な節約術と、一度大きくがんばる代わりにラクに効果が続く固定費の見直し。どちらかから始めるも良し、一度に両方取り組むも良し!
興味をもった「支出の減らしかた」から実践してみてくださいね。
- コラム監修
- 株式会社Cras 代表取締役
FPオフィス will 代表前野 彩