『今年こそ100万円貯める!』というような特集記事が、1月にはよく登場します。あなたも「今年こそは!」と、何か目標を立てられたのではないでしょうか。
新年にお金に関する目標を立てる人は多いのですが、1ヵ月も経つと「目標ってなんだったっけ……」と、目標そのものを忘れてしまう人も少なくありません。もしかしたら、「そういえば、去年もそんなことを言っていたかも……」と、1年前の自分を思い出す人もいるかもしれませんね。
目標を実現するために必要なことは?
せっかくたてた新年の目標を実現するために必要なことは、何だと思いますか?
答えは2つ。「目的を明確にすること」と、「仕組みをつくること」です。
「今年こそ100万円貯める!」というのはよく聞きますが、このままでは、挫折する可能性のほうが高いのです。その理由は、目的が明確じゃないから。
大事なことは、100万円貯めることではなく、「100万円を貯めて、何をするのか」という目的なのです。
貯めたお金で何をする?
もしもあなたの貯蓄の目的が1年間の海外留学なら、200万円はかかります。すると、目標の100万円を貯めてもやりたいことは実現しません。でも、目的がハワイ旅行なら、30万円で十分かもしれません。
金額目標だけではやる気が長続きしないため、「お金を貯めて何をするの?」という目的、いわば、自分へのご褒美を明確にしておきましょう。
目標を実現するために、やってはいけないこと!
実は、目標のために頑張る際の落とし穴が、努力や根性という精神論でがんばること。
給料が銀行口座に振り込まれ、ATMで引き出して、それを別の口座に預け入れて……という行動は、頑張ろうという気持ちがなければできません。でも、仕事で遅かったり、疲れていたり、場合によっては忘れてしまったり、ということが繰り返されればお金は貯まりません。むしろ、たまるのは、できなかった自分に対する罪悪感や後悔でしょう。
そこで、挫折しないために必要なことが、精神論をやめ、「自動で貯まる仕組みをつくること」なのです。
仕組みづくりは、一度だけ手続きを頑張れば、後は放っておくだけ。仕組みを作れば、自動的に貯蓄が増えて、目標額が達成できるから、楽しくお金を使うことができるのです。
仕事もプライベートも、おしゃれも美味しいものも、いろんなことに時間とお金を使いたい私たち。今年こそ「目標を明確に」して、「自動で貯まる仕組み」を作っていきましょう!
次回は、目標を明確にするコツをお伝えしますから、お楽しみに。
- 監修
- 株式会社Cras 代表取締役
FPオフィス will 代表前野 彩