高齢者の自動車事故に介護離職。シニア世代のニュースを聞くと、「自分の親は大丈夫かな」と心配することはありませんか?
親御さんの介護が必要になった時に、すこしでも心の準備ができるように、介護の平均データと相談場所を知っておきましょう。
介護期間はどれぐらい?
突然ですが、クイズです。
第1問。介護の平均期間はどれぐらいだと思いますか?
①約24カ月
②約55カ月
③約120カ月
正解は、②約55カ月、つまり4年7カ月です。4年以上介護した人が、全体の4割を超えるものの、個人差が大きい点が介護期間の特徴です。
1ヵ月の平均介護費用はいくらぐらい?
第2問は、お金について。1ヵ月にかかる平均の介護費用は、いくらぐらいだと思いますか?
①約1.8万円
②約7.8万円
③約15万円
A.正解は、②約7.8万円。統計データを金額帯別にみると、「1万〜25000円」「5万〜7万5000円」「15万円以上」がそれぞれ全体の15%ずつ。やはり、介護期間と同じように、介護費用も個人差があります。介護期間と介護費用を単純に平均すると、介護では約429万円のお金がかかるということです。参考値のひとつとして知っておきましょう。
なお、介護が必要になったときのために、国は「介護保険」を用意しています。介護サービスを受けるときの自己負担は、原則1割。つまり、自宅にホームヘルパー(訪問介護員)さんに来てもらって、1時間あたり2000円のサービスを受けたとしても、200円で利用できます。助かりますね。
どこに相談したらいいの?
介護保険を利用したり、介護のために自宅をリフォームしたりする場合は、事前に市区町村や地域包括支援センターに相談しましょう。無料で相談できますし、市区町村によっては、電車代やバス代の補助があったり、インフルエンザの予防接種が無料になったりします。
今のうちから、親子で自治体のホームページを確認しておくと、いざというときも安心ですよ。
- 監修
- 株式会社Cras 代表取締役
FPオフィス will 代表前野 彩