あなたが子供の頃に比べて、老人ホームが増えたと思いませんか?30年前有料老人ホームの数をと比べると、なんと約110倍!急増した老人ホームの考え方とお金情報を知っておきましょう。
行かなきゃわからない老人ホーム
老人ホームを選ぶ際、「お金」以外では、何を基準にしたらいいと思いますか?いろんな考え方や見方がありますが、ここでは2つご紹介します。
一つ目は、部屋の広さ。
あなたは、「広い部屋」と「狭い部屋」なら、どちらを選びますか?
同じお金を払うのなら、広い部屋がオトクに感じますが、意外に人気なのが「狭い部屋」。老人ホームの方にその理由をお聞きすると、歳をとると歩くのがつらくなるから、自分の近くにトイレや物がある狭い部屋のほうが好まれるとのこと。若いうちには、なかなか気づかないことですね。
二つ目は、食事のお皿。「陶器」と「プラスチック」なら、どちらがいいですか?
きっと「陶器」と答えた人が多いでしょう。
「食べる楽しみを持ってほしい」ということで、割れる危険性はあるけれど陶器のお皿を使っているところもあれば、「割れたときに危ないから、割れないプラスチック」というところもあります。これは、良い悪いではなく、老人ホームの考え方による違いです。
こうしたことは、実際に老人ホームの見学に行って、話を聞いて、気づくことが多いため、自分の足で老人ホームを訪れてみましょう。
老人ホームの種類
老人ホームを利用する際に、気になるのがお金のことです。ホームの種類や地域、所得、介護状態などによって異なるため、参考にしてみてください。
<老人ホームの3タイプ>
|
特徴 |
入居一時金 |
月額費用の目安 |
特別養護老人ホーム |
要介護3(歩行やトイレの際に介護が必要な状態)以上の入居基準 |
0円 |
10万円〜15万円 |
介護付き有料老人ホーム |
介護度によって、毎月決まった費用を支払う |
0円〜数千万円 |
12万円〜60万円 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
利用した介護サービスによって、負担する金額が変わる |
0円〜数千万円 |
12万円〜40万円 |
なお、「親の老後は、親のお金でできる範囲でやる」ことが原則です。あなたのお金は、あなたの老後に必要なお金です。だからこそ、親が元気なうちに介護が必要になった時の希望とそのお金を話し合ってみましょう。
- 監修
- 株式会社Cras 代表取締役
FPオフィス will 代表前野 彩