保険が気になったら、まずは、加入率100%の「社会保険を知る」ことがスタートでした。最後はいよいよ「保険って入ったほうがいいの?」「どれがいいの?」の疑問の解決法です。お金も保険も自分に合ったものを手に入れましょう!
「基礎化粧品」は「貯蓄」
お肌の手入れに化粧水や乳液などの基礎化粧品を使うように、お金の基礎化粧品にあたるものが「貯蓄」です。
第14回でお伝えしたとおり、もしも子宮筋腫で入院&手術をして総医療費が70万円かかっても、給料が27万円未満なら、自分が負担する医療費の上限は5万7600円!
まずは、この最低限のお金を「医療費用のお金」として準備できるように、貯蓄を増やしていきましょう。
こつこつ貯める方法には、給料の振込口座に自動で積み立てる方法や、職場の財形貯蓄を使う方法、そして、投資信託を積み立てる「つみたてNISA」の制度などがありますよ。
集中ケアしたい部分が「保険」の出番
さて、社会保険と貯蓄を確認したうえで、「それでもやっぱり保険に入っておきたい!」と思った人が検討するのが、美容液にあたる「保険商品」です。
美容液は、必要な人が美白や目元といったケア目的に応じて使い分けます。それと同じように、医療保険も必要な人が、欲しい保障の目的によって選ぶのです。
たとえば、入院全般に幅広く対応する医療保険もあれば、がんに特化したがん保険もあります。また、入院に通院、がんになったときの一時金に、働けない間の収入の保障など、様々な保障があります。あなたが欲しい保障から探しましょう。
お肌もお金も順番と目的がポイント
病気になったときと、ならなかったとき。
この両方を想像して、「社会保険のケアと貯蓄で十分」と思ったら、医療費用の貯蓄や投資で備えます。
「貯蓄が増えるまでは保険で備えたい」あるいは、「やっぱりもしもの時には保険に入っておきたい」と思うのなら、あなたが欲しい保障がある保険商品を選びます。
美しさのステップは、「自分のお肌を知る→基礎化粧品→必要に応じて美容液」。
保険を考えるステップは、「自分の社会保険を知る→貯蓄→必要に応じて保険商品」。
人生100年時代だからこそ、今から貯蓄と保険の考え方をしっかり身に着けてくださいね。
- 監修
- 株式会社Cras 代表取締役
FPオフィス will 代表前野 彩