医療保険を選ぶ際、「どれがおススメですか?」と、おススメ料理を頼む気持ちで、加入していませんか?
あっさり派とこってり派で選ぶ料理が異なるように、あなたにあった保険商品も、あなたの好みによって変わるのです。
医療保険選びのチェックポイント
もしもの入院に「貯蓄」で備えるか、それとも「医療保険」で備えるかは、社会保険と貯蓄、そして病気への不安度をもとに考えます(参照:医療保険 第2話 医療保険 第4話)。
その結果、「医療保険」を選択する場合のチェックポイントは、2つです。
保険期間は一生?それとも、〇歳まで?
医療保険で保障したい期間が、一生か、それとも一定期間かを考えます。
「生きている限り、ずっと保障が欲しい」という人に向いているのは、終身医療保険です。保険料は、一生支払う終身払いか、60歳や65歳などの一定年齢までに支払い終える短期払いかを選んで加入します。
一方、「貯蓄が貯まるまでの間だけ保障が欲しい」や「毎月支払う保険料をできるだけ安くしたい」という人は、定期型の医療保険が向いています。定期型の医療保険料は、保険期間が1年や数年と決まっているため、保険料は終身型よりも安くなります。
1日あたりの入院日額はいくら?
入院1日あたりの給付金は、5000円をベースに考えましょう。
もしも30日入院したら、入院給付金は日額5000円×30日で15万円となりますし、手術があれば手術給付金10万円が追加され、合計25万円を受け取ることができます(詳細は商品により異なります)。
健康保険の高額療養費があるおかげで、1カ月入院した場合でも数万円〜10万円ほどですみますから、入院日額5000円の保障があれば、なんとかなると思いませんか?
なお、「個室のお金も医療保険で準備しなきゃ」と思うかもしれませんが、そもそも、人生で何日ぐらい入院するかはわかりません。
わからないからこそ、医療保険は必要最低限の日額5000円で加入して、その保険料と同額を「医療保険に入ったつもりの貯蓄」で準備しておく方法はいかがでしょうか。保険と貯蓄を組み合わせることで、入院だけでなく、自宅療養や通院での安心も手に入りますよ。
- 監修
- 株式会社Cras 代表取締役
FPオフィス will 代表前野 彩